一人芝居3本立て!!! たった一人で繰り出す、異なる3つの「笑い」
上演作品(順不同)
THE GO AND MO'S
「注文の多い風俗店」(原作:宮沢賢治「注文の多い料理店」、2012年初演)
脚本・演出・出演 黒川猛
2012年2月の第2回公演「小野の陣」で初演後、INDEPENDENT:12 Trial、国際コメディ演劇フェスティバル、その他何度となく再演、2015年3月の東京公演で「もう二度とやらん」と打ち止め宣言以来、実に6年半ぶりの再演。
とある風俗店にやってきた男が、機械(?)のアナウンスに合わせてサービス内容の"注文"を登録していくが、いつの間にかアナウンスの"注文"に翻弄される展開に…。男は無事にサービスにたどり着けるのか。シュール過ぎるアナウンスに黒川が突っ込みまくる、タイトルの割りに下ネタ度低めの正統派コント。そして実は驚くほど原作に忠実です。
2013年10月、壱坪シアタースワン 撮影:仲川あい
努力クラブ
「憧れられたジュリー」(新作)
脚本・演出 合田団地(努力クラブ)、出演 西マサト(ボンク☆ランド/努力クラブ)
彼女にフラれてしまった僕は、元カノを見返すために格好よくてセクシーな人間になろうと誓う。でも、格好良さもセクシーのことも今まで一度だって考えたことはなかった。そうだ。格好よくてセクシーといえばジュリー。ジュリーを手本にして元カノを見返そう。
努力クラブは2011年に合田団地と佐々木峻一で結成。京都を中心に活動している。伊丹AI HALL 令和4年度次世代応援企画「break a leg」に選出。
ボンク☆ランドは2012年に西マサトによって結成。西はあくまで王国と言い張り、自らを国王と名乗る。2020年「まるだし純情フォークロア」にて、第3回人間座「田畑実戯曲賞」受賞。
中野守×福田恵
「もしもし」(最強の一人芝居フェスティバル INDEPENDENT:16 初演)
脚本・演出 中野守(中野劇団)、出演 福田恵(劇団レトルト内閣)
女は閉じ込められていた。場所は密室、深夜。外とのつながりはスマホのみ。刻々と減る充電と過ぎる時間…。
INDEPENDENT:16初演。緻密な構成で高評価を受け、セレクションツアーにも選出された、密室なのに怒涛の展開を見せるコメディ。
中野劇団主宰でコメディを量産する脚本家・中野守と、劇団レトルト内閣に所属しつつお笑い芸人としても活動する俳優・福田恵。笑いを愛する二人のタッグによる一人芝居がこの企画で限定復活。ロームシアター京都での上演が叶ったことにはまだ半信半疑である。
2016年11月、in→dependent theatre 2nd 撮影:INDEPENDENT
公演情報
公演クレジット
THE GO AND MO'S 第32回公演「大塚の術」
日時>>>
2021年11月12日(金)~14日(日)、4ステージ
12日(金) 19:30
13日(土) 14:00/18:00
14日(日) 14:00
全ステージ終了しました
会場>>>
京都市左京区岡崎最勝寺町13 075-771-6051(10:00~17:00)
料金>>>
予約2,000円(日時指定) 当日2,500円
全席自由、定員(60名)、座席は1席空けて配席します
構成 黒川猛、中川剛
音楽 Nov.16
制作他 丸井重樹
舞台監督 北方こだち
照明 真田貴吉
記録写真 北川啓太
主催・企画製作 THE GO AND MO’S
協力 努力クラブ
中野劇団
劇団レトルト内閣
京都府文化団体等活動継続支援事業
パブリシティ・記録写真
パブリシティ
エンタメ特化型情報メディア スパイス >>> Link
報告記事(脚本家3人による鼎談)
「えんぶ」vol.33 2022年2月号(1/8発売) >>> Link
記録写真 撮影:北川啓太
新型コロナウイルス感染症拡大予防対策について
会場は、ロームシアター京都ノースホール(約300平米)で、十分な換気設備を備えた施設です
座席は仮設客席で120席設けますが、1席空けで配席します(定員60名)
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため、ご来場の際には以下の点に留意ください
・当日、咳や発熱などがあり、体調の悪い方は来場をお控えください
・受付にて検温させていただきます。37.5度以上の熱がある方は入場をお断りします
・会場内ではマスク着用の上、会話はできるだけお控えください(笑い声除く)
・会場入口に消毒用アルコールを設置いたしますので、手指の消毒にご協力ください
・差し入れ等はお断りさせていただきます(お気持ちだけ頂戴いたします・・・)
・終演後の面会は、舞台と客席の間に飛沫防止ビニールを設置しますので、短時間にてお願いいたします
(お客さまの楽屋へのご案内、及び出演者による客席・ロビーでのお見送り/面会はできませんので、ご了承ください)
・「三密」を避ける為に、お客様同士が適度な距離をとって、お楽しみください
公演2週間前以降に、公演関係者に新型コロナウイルス感染症罹患者及び濃厚接触者が出た場合は、公演の一部を中止する場合があります(その場合、チケットご購入でご希望の方については払い戻しをいたします)
また、公演期間中に京都府に緊急事態宣言あるいはまん延防止等重点措置などが発令された場合には、公演の中止を含め主催者にて協議します
おすすめポイント
制作が勝手につぶやく「大塚の術」おすすめポイント
GOMO公式twitter @gomo_admin にて、ハッシュタグ「#gomo32」で >>>まとめ記事
往復書簡|大塚の術とは
稽古期間中、GOMO黒川と、ゲスト参加団体が交わす往復書簡のやり取りをご紹介。>>> LINK
企画について
THE GO AND MO’S(以下GOMO)第32回公演は、京都府文化団体等活動継続支援事業として、ロームシアター京都で開催します。
京都府文化団体等活動継続支援事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により発表の機会を失われた文化団体等に発表の場を提供することを目的に、京都府内の劇場で行う舞台芸術公演の経費を京都府が負担するというもので、ロームシアター京都での公演については、劇場に支払う費用のすべて(劇場経由で発注された人件費等を含む)を、京都府が負担します。
GOMOではその趣旨を鑑み、単独公演でその恩恵を受けるよりも、複数団体で享受したほうがより意義がある、また、単独で公演するよりも複数団体が出演したほうがより多くのお客様に観ていただけるのではないかと考え、本公演に参加してくれるゲスト団体を募りました。
結果、GOMOが2020年5月に開催した「妄想コント」の参加者だった、努力クラブの合田団地さんから参加の申し出があり、また同じく「妄想コント」の参加者だった中野劇団の延命聡子さんの紹介で、中野守(中野劇団)×福田恵(劇団レトルト内閣)の作品を招聘し、GOMOと合わせて3団体での上演となりました。
努力クラブの作品が、西マサトさん出演の一人芝居と決まり、中野×福田作品がINDEPENDENTのセレクションにも選出された一人芝居であったことで、GOMOの作品は自ずと30分程度の一人コントを上演する方向で検討することとなりました。こうして、一人芝居3本立て公演となりました。
THE GO AND MO'Sのコント「注文の多い風俗店」は、2012年初演後、何度となく再演された、GOMO初期の傑作コントです。福岡で行われた「国際コメディ演劇フェスティバル コントB部門」では、短距離弾道ミサイル(仙台)・モラトリアムパンツ(東京)を抑えて、最優秀賞(投げ銭制)を獲得しました(ダイジェスト映像はこちら >>>LINK )。今回の上演に際して脚本をチェックし、映像を見直し、多少の手直しは行いますが、まったくもって色褪せていない、鉄板コントです。自身を持ってオススメします。
努力クラブは京都を拠点に地道な活動を続けており、京都芸術センターから作品委嘱を受けたり、伊丹AI HALLでの次世代応援企画に採択されるなど、その活動が評価されつつある団体です。「笑い」にも貪欲で、コント公演の開催や、大喜利・コントのイベントへの参加も多数あります。今回は、自らを国王と名乗るちょっとイカれた劇団員・西マサト出演の新作一人芝居ということで、期待が高まります
中野劇団の中野守さんと劇団レトルト内閣の福田恵さんによる「もしもし」という作品は、GOMOが今年ようやく参加させていただけることとなった「最強の一人芝居フェスティバル INDEPENDENT:16」で初演され、過去5年間にINDEPENDENTで上演された作品の中からのセレクション作品に選ばれて、2021年に全国ツアーを行ったという、すごい作品です。「笑い」には厳しいGOMO黒川が、別の企画でご一緒した際の中野守さんの作品を絶賛したことから今回の招聘につながっています。この作品も文句なしに面白いです。ご期待ください。
奇しくも、全く趣きの違う「笑い」による3作品が集まりました。GOMO黒川には到底真似できない「笑い」の2作品と、黒川の真骨頂とも言えるキレツッコミまくりのシュールコント。ロームシアター京都での上演機会を与えられることがなければ実現しなかった企画ですし、おそらく二度と開催できない企画になっていると思います。
新型コロナウイルス感染症に伴い、全国に発出されていた緊急事態宣言は2021年9月末をもって解除となったものの、その脅威は完全に過ぎ去ったわけではありません。ワクチン接種が推められているとはいえ、この後年末にかけて、第6波・第7波が押し寄せてこないとも限りません。そんな中ですが、少なくとも舞台上はたった一人(これ以上無いほど密を避けてます)、客席も隣の席を空けて配席して行う今回の公演が、舞台芸術を、あるいは「笑い」を届ける再出発となれば幸いです。
皆さまのご来場を、心からお待ちしております。
THE GO AND MO'S 制作|丸井重樹