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次の12星座を全て使って、恋愛(官能)小説を書いて下さい。(超級)

「おうし、おひつじ、みずがめ、うお、てんびん、さそり、

やぎ、かに、しし、ふたご、いて、おとめ」

『眠っていたM気質』

  身体は開発されているはずなのに…、セックスでオーガズムが味わえない。
  私、カニサソリヤギを使った自慰行為を頻繁にするから、その刺激に慣れてしまったんだと思う。
  思わず「うお!」「いてっ!」っていうぐらいじゃなきゃ物足りない。
  みっくんとは2年前に飲み屋で知りあった。
  乙女友達と二人で飲んでいたら、イケメンの双子の男の子にナンパされて。すぐに意気投合して結局カップルに分かれてホテルに行くことになった。
  二人をてんびんにかけたけど、選んだのはみっくん(本名はみずがめよしお)。
  彼の荒々しいサディステックな愛撫に、体中に電気が走り、思わず「おうしっ!!」と絶叫にも似た喘ぎ声を出していた。
  荒ぶるししとなったみっくんに主導権をにぎられたまま、今でも月に1~2回、私は彼の従順なおひつじさんになる。

 

全ての高貴なる腐女子に捧ぐ。

全ての理解せし得ぬ者たちに捧ぐ。

これはBLより前、ジュネより先、栄えあるやおいの樹である。


今でも後悔している、と蠍座のミロは山羊座のシェラの白く透き通るような首筋に右手を這わせながら、呟いた。シェラはミロの膝に預けていた自らの身体を起こし、怪訝な目で青髪の向こうの表情を読み取ろうとした。ミロは薄く笑ってその表情を躱(かわ)し、人差指と中指、薬指で愛しい身体をなぞり始めた。堪えきれず身をよじる姿はその右手のエクスカリバーよりも鋭い目をした普段からは想像もつかぬほど可愛らしい。今夜もスカーレットニードルは甘やかな痛みをもたらすだろう。

 

処女宮
獅子座のアイオリアが眉根を寄せて横たわっている。処女座のシャカは結跏趺坐(けっかふざ)のまま、輝ける獅子の堪える姿を楽しむ。アイオリアの引き結ばれた口元が食いしばる形に変わった。今頃は天上界か。だとするともう5分と持たないだろう。苦しみは耐えられようとも快楽には弱い。快楽からの苦しみなら更に。自ら墮といた六道輪廻でのたうつ恋人を撫でながら、今でも死すべしと思っている、とシャカは静かに精を放った。

 

水瓶
水瓶座のカミュは座のアフロディーテに水を注ぎ続けている。赤バラよりも華麗な彼自身のバラの蕾に。座のデスマスクとの仲を責めているのだ。違うなら今でも振り解けばいいだろう?と見下しながら呟く。氷点下の身体では当然無理で、何よりも数百回は絶頂を味あわされた今のアフロディーテは息をするのがやっとのことは明白である。それでも息の間から、愛していると何度も何度も繰り返す。カミュは牡牛座のアルデバランを戯れに誘い、貫かせたことを思い出し、うらぶれた快楽に酔った。

 

人馬宮
「ムウ様ー、皆さん遅いですね、今日は射手座のアイオロス様のための日なのに」牡羊座のムウはやれやれといった顔で十二宮を見渡した。天秤座の童虎は笑って見ている。静かな足音が響く。双子座のサガが着いたようだ。

 

※途中のルビは編集者付記
 

  ふとしはベッドに入るや否や「おれの牡牛が君の雌牛を求めているよ。」と今日子にささやいた。
  ふとしは、今日子にそっと口付をし、手のひらで胸をまさぐる。
「やだ、恥ずかしい。」

  今日子は照れながら、甘い吐息を漏らす。
  ふとしが今日子のブラウスを脱がし、真っ赤なブラを優しく外す。今日子の華奢な体型からは想像ができない程のたわわな胸があらわになる。左右に整った胸は、まるでふたごのスライムのようである。
「我慢できない。」

  ふとしは今日子の右スライムにむしゃぶりつき、手で左スライムを包み込む。左スライムから右スライムへ、右スライムから左スライムへ、左スライムから右スライムと見せかけて、左スライム半ひねりと今日子を責める。
  今日子の吐息は、二人の世界をより淫靡にした。
「私もあなたがほしい。」

  今日子は、ふとしの襟の立ったポロシャツを脱がす。
  ふとしの自慢の胸毛に今日子は驚く。
「すごく素敵な体。まるで牡羊さんみたい。」

  ふとしの胸毛に今日子の細い指が絡まる。
「今度、おれの羊毛で手袋を編んでくれ。」

  ふとしは今日子の左スライムから手を離し、スカートを脱がす。
「優しくしてね。」

  すでに今日子の水がめは蜜で濡れていた。今日子の水がめに、パンティー越しにふとしの手が触れる。少し触れたあとに、柄のパンティーを優しく脱がす。
「蟹さんが溺れるところだったよ。」

  今日子の耳元でささやき、焦らすように今日子の水がめに触れる。吐息は既に喘ぎに変わっていた。ふとしはスライムから水がめへ舌を這わして、口全体で舐め回した。段々と、激しさを増す様子は、まるで水を飲む山羊のようである。
「だめ、気持ちいい。」

  一段と大きな喘ぎを今日子はあげる。今日子の理性の天秤が傾き、本能で快楽を求めるようになっていた。
  今日子は、欲望のままにふとしのハーフパンツをブリーフごと脱がし、の尾のようにいきりたったものをしごき、口に含んだ。
「やばい。」

  ふとしは気持ちよさに思わず顔を歪める。
「まだまだよ。」

  今日子は意地悪な笑いを浮かべて、スライムを器用に使い、上下にしごき、挟む。
「もう我慢できない。入れていいかい?」

  ふとしは今日子に尋ねる。今日子は無言でうなずく。
  ふとしは今日子と重なると、飢えた獅子のように激しく今日子を求めた。今日子は求められるまま、今までに感じたことがない快楽に身をゆだねる。心あれば水心である。
「だめだ、気持ちよすぎる。いきそうだ。」

  ふとしの激しさは一層増す。
「いいよ。私の水がめに全部入れて。」

  今日子は答える。
  ふとしは射手のごとく、今日子の水がめに向かって放った。と、同時に今日子の水がめが小刻みに震え、力尽きる。  ふとしは、今日子を抱きしめ、口付けをした。今日子は荒い呼吸をしながらも放心状態である。
  しばらくすると、ふとしはベッドから出て、台所でお茶を沸かす。
「のど乾いてるだろ?」

  今日子に茶を差し出す。
  今日子はふとしの肩を借りて、ベッドに座る。
「ありがとう。」

  温かいお茶を飲みなから、この幸せを全身で感じていた。
  ふとしもお茶に口をつける。

「あっつ!」

  ふとしは、コップを机に置き、口を開けて、手で口を仰いでいる。ふとしは猫舌である。今日子は、ふとしの乙女な仕草を見て、逆プロポーズを決意したのであった。

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