ベトナムからの笑い声 アーカイブ
Laughing Voice form Vietnam Archive
design Shigeki MARUI
Photo(準備中)
旗揚げ公演『バイ・マイセルフ』
一人芝居・二人芝居・三人芝居のオムニバス4本から始まった旗揚げ公演。テーマは「自分」。自分に正直になれない人たちを描く。ジラフ教授、駄洒落連発。「引きの芸」の歴史始まる。
Data
日時 1996.10.4.(Fri.)-6.(Sun.) 4ステージ
会場 CAMP(京都)
クレジット
作・演出/黒川猛
出演/黒川猛、ジラフ教授、山下衣子
制作/ジラフ教授 *このころはまだこのネームで制作もやっていた。
製作/ベトナムからの笑い方 *さむ。これっきり出なくなったネーム。
料金 前売500円 当日600円
観客動員 約160人
Details
ACT1 犯罪者
自分を強く見せたい、かっこよく見せたい人っていますよね。
それでいいと思う。そんな人々を、幼稚に、短く仕上げました。
ACT2 ナルシスト
自分のことが好きで好きでたまらない。そんな人、たまにいますよね。
それもいいと思う。そんな人々を短く、オーソドックスに作りました。
ACT3 自殺
自分はいったいどこまでが自分なのでしょうか。
僕もわからないので、自分なりに考えました。この作品、僕一番好きなんです。はい。
ACT4 長旅
自分がどこに行くのかわからない。
どこに行ってもいいと思うので、鼻くそほじりながら考えました。
Producer's note
僕の座右の銘は、「現状維持は後退である」(重政隆文)と、「才能とは、夢を見つづける力のことですよ」(鴻上尚史)なのだが、実際の行動は明らかに、これと矛盾するものであった。ところが、今年の5月(頃)のことだ。
…何? オムニバスで? 芝居? え? 一人芝居? おいおい、代表?
そして、ベトナムからの笑い声は、とりあえず“踏み出す“ことから始まった。自信がなくても、時間がなくても、金がなくても、とりあえず踏み出すことから始まった。とりあえず、は、予想以上につらい。でも。
“現状維持は後退”であり、
“才能とは夢を見続ける力のこと”なのである。
今日の公演は、小劇場界にとって、ミジンコのもがきにすぎない。しかしこの一歩は、そのうち記念すべき一歩になる。あなた方は、その傍観者であり、証人となることでしょう。…たぶん。
今日はどうもありがとう。ごゆっくりと、どうぞ。
ベトナムからの笑い声 代表 丸井重樹
(1996年10月)