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「今回も野田ワールドに魅了されっぱなしの二時間でした。

特にジャグリングの場面は圧巻でした。

ジャグリングしながらの「No!No!No!No!No!」

セリフの応酬!今思い出しても心が震えます。

どこまで進化するのか野田ワールド。

タロットカードをめくっても答えは出ません。」 

 評:占い師 シンシア細山(50)

作・演出  野田髭樹『野田に聞いても答えはノーだvol25』を観て

すべての金時豆が落ちてしまい、鞘の中が空っぽになってしまう蜷川作品「全部空豆」。最近リストラされた呆然となり、何故かあそこだけテントを張っている彼等。音楽は軽快なのに心は真っ暗。意気消沈し、まるで棒のような彼等が踊る、アーモンのテントリストラ、略してテトリス。ぶっとい脚より海老のしなやかな足でさわさわと愛撫され異空間に誘われたい。赤くなるのは蟹だけじゃねえぞ、三季の「蟹」。そのどれより度肝を抜かれたのがこの作品。十人並ぶ人間ポンプ、吹き上がり乱舞する金魚。ジャグリングのバトンが彼等を乱れ打ち。人が叫ぶぜNO!NO!  金魚も叫ぶぜGYO!GYO!  NONO、GYOGYO、NOGYONOGYO。舞台出演は芸の肥やしとなっても、その肥やしで農作は出来やしない。農業芝居は作れても、舞台を耕し米を作ることは出来ない。また斬新な舞台を作るのかとの問いに髭樹曰く、「答えはNOだ!」もう25回目なのに。

待望の「野田FUCK」再々再演。観劇できてうれPです。母も感動し、パイプ椅子がビチョビチョです。大入計画、ナイロソ100℃、有名塾、つーか公平?事務所、世田谷酸っぱいだーズ、ワ八八店舗、劇団☆シソカソセリ等が、インフルエンザやノロ、離婚の会見、不倫騒動、大麻、覚せい剤、シンナー、バイアグラ100ml、ミサイル発射、痴漢、オレオレ詐欺被害、接触事故からの当て逃げによって公演が中止になる中で、宮沢、古田、池田、中村、橋爪、橋本、藤原、広末、満島、瑛太、松、筧、堤、大竹、はしの、深津、妻夫木、上杉、円城寺、佐戸井、段田、田山、羽場、若松、毬谷、京野、入江、大倉、犬山、荒川等、主要キャストが倒れる中、ファック・ジャパン、岡嶋秀昭、浦島史生、藤原大介、黒川猛、堀江洋一、松村康右、徳永勝則、山方由美、荒木千恵、西河ヤスノリ、信國恵太、丸井重樹ら、奇跡の、まさかのキャスティングにより上演にこぎつけたのは、まさに制作のがんばりだと思います。Nov.16さんが、野田、25に楽曲提供したタイミングでのキャスティング。神サマ仏サママホメットサマも観たかったのだと思います。(内容はチープで面白くなかったです。)言葉遊びの冴えが鈍かった印象です。感動と残念が入り乱れた、夏の思い出となりました。

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