top of page

design Shigeki MARUI

Photo(準備中)

3回公演『グランドマスター』

将棋の名人戦を通して、「天才」とは何かを描く。この時より、スペース・イサン東福寺を本拠地として活動。イサンの歴史始まる。第2回公演よりわずか2ヵ月半。かなり疲れた。

Data

日時  1997.8.23.(Sat.)・24.(Sun.) 3ステージ

会場  スペース・イサン東福寺(京都) 

クレジット

作/黒川猛

演出/ジラフ教授

照明/新屋未央 
音響(OP)/鈴木芳
 
*鈴木さん初登場。まずはスタッフから…と本人の希望もあり音響を。
制作/ジラフ教授

 

出演

後藤田大石(名人)/ジラフ教授 
南一平(七段)/堀江洋一 
徳川(記録)/いつきみなこ 
新田(記録)/黒川猛 
神谷晴子(立会人)/山下衣子

料金  前売600円 当日800円

観客動員  約130人

Details

第59期名人戦 第一日目第1局 名人 後藤田 対 挑戦者 南(七段) 
場所は、 
東京・目黒 郷寿園・鳳凰の間 のはずが、前日郷寿園全焼のため、 
千葉・船橋 東谷荘・竹の間、にて 

 

迎えて当日 開局20分前 上座に名人 後藤田 奥に記録 新田と徳川 
挑戦者 南、いまだ来ず 立会人 神谷、さらに、いまだ来ず…

 

経験と技によるたたき上げの天才・後藤田 
天性の才能と運と直感による天才・南 
異なるキャラクターが織り成す真剣勝負 
―――勝つのはどっちだ?

 

緊張と弛緩 言葉のリズム 間とスピード 
音も光もダジャレも下ネタも放棄して挑む「名人戦」 
ベトナムのメルクマールとなるか 

 

メルクマール―――そのものの特徴をつかんだり、他の類似物と区別したり、する上で手がかりとなる基準

Director's note

ジェネレーションギャップというコトバがある。「なぁなぁ、ガンダム見てた?」「ええ。再放送ですけど」「えっ…じゃあ、ヤマトは?」「なんですか、それ」…なにぃ?  という具合である。僕らが当たり前に思っている考え方や、価値観は、ちょっと生まれてくるのが早かったり遅かったりするだけで、いとも簡単に覆される。「もうちょっとがんばってやろうよ」「だって疲れたもん」「なんのためにそんなことしてるの?」「えっ…なんとなく」「よし、みんなでどっか行こうか」「あ、私いいです。他のみんなはどうぞ」 
この差はなんだろうねぇ、なんて話をしだすと、年だなぁなんて思う。先輩は、後輩を嘆き、昔はこんなんじゃなかったのにってムカシを思い出す。後輩は先輩を批判して、どうしてあの人たちはあんななんだろうって現在を肯定する。でも。

これは善し悪しじゃないんだ。僕らは僕らでしかなくて、オギャーと生まれてから何十年か生きてきたわけだし。どうやったって、僕らは僕らの価値観で生きていく。いつも話は、しょうがないよね、時代の差だよってことで落ち着く。それならせめて、受け止める大きな心を持ちたい、と僕は思う。理解することは難しくても、「ふんふん」と話を聞くことはできるのだ。

今日はどうもありがとうございます。では、どうぞごゆっくり。

​ベトナムからの笑い声 代表 丸井重樹

(1997年8月)

PREVIOUS Stage

NEXT Stage

bottom of page